オーダーメイドシューズ 足と靴のミスマッチ

革靴のコラム

いつも足に合う靴を見つけるのに苦労をしている。

足に靴が合わなくて、オーダーメイドを検討しているが、値段が高くて注文するのをためらっている。

オーダーメイド意外に足に合う靴を見つける良い方法を知りたい。

「足に合う靴がないから、お金をかけてオーダーメイドで作ろう。」

そのように思っている人はたくさんいると思います。実際、私がかつて靴の販売をしていた頃も、そう言ったことを聞いてくるお客さんは毎週のようにいました。

でも、オーダーメイドの革靴の値段は10万円を超えるのが普通で、ものすごく高かったりします。たった一足の靴のためにそんなに出費をする必要があるのでしょうか?

そもそも、一般的な靴で足に合わせる方法を知らないだけではないでしょうか?では、足に合う靴を見つけるために、誰に相談すれば良いのでしょうか?

この記事を読むと、

1、足に合う靴を見つけるために必ずしもオーダーメイドで作る必要がないことが分かる。

2、一般的に販売されている靴の中から、足に合う靴を見つけるために誰に(どこに)相談をすれば良いかが分かります。

3、シューフィッターに靴(足)の相談をすることで、自分の本来の足の特徴が分かり、値段の高い靴を選ばなくて良いことが分かります。

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オーダーメイドで靴を作る必要はない。

なぜなら…..

一般的に販売されている靴で足に合う靴は見つかるからです。

「いや、だから見つかんないんだって!」

意味わかんねーよ!

と反論したくなったと思います。

それでは、なぜ既製品で充分で、足に合う靴がないからと値段の高いオーダーメイドシューズを作る必要がないかを解説していきます。

既製品で足に合う靴が見つかる理由


たとえば、革靴なら「リーガルの靴は私の足に合わない。」

スニーカーなら「ニューバランスの靴は私の足に合わない。」

靴が合わなくて痛いよ〜

と思っている人がいたとします。この考え方がそもそも誤った認識である場合が、とても多いのです。

リーガルやニューバランスのような靴を専門で作っているメーカーの靴は、いろんな足の形(いわゆる、甲の高低や幅の広狭だとか)に合わせて様々なモデルを作っています。なので、上記のメーカーでデザインにこだわらなければ、90パーセント以上の確率で足に合う靴が見つかるはずです。

そして、その靴に合わせて、中敷の入れ替えやパットを付け足すなどの加工、靴の幅だしなどの調整を靴の販売員にお願いして行えば、どんな人の足にでも足にピッタリフィットして歩き心地の良い靴が見つかります。

ただ、多くの場合、現実はそのようにはなっていません。その大きな理由として、

1つは、メーカーは足の形に合わせた様々なモデルを出しているものの、それを上手く伝えられる宣伝方法が、未だに確立されていないこと。(広告として打ち出すときに靴の内部の細かい違いを伝えるのが難しい。)

さらには、販売員にもいろんな人がいて靴の商品知識はたくさんあっても、靴や足の特徴について深い理解があるかというと、誰もがそうではないことが多いこと。

他には、同じ26cmの靴であってもメーカーが変われば、サイズ感が全く違うことがあり、いつも26cmで靴を選んでいるお客さんがいつもとは違うメーカーの靴の26㎝を履いた時に、大き過ぎたり小さ過ぎることがあります。それだけで、靴のことを普通はお客さんはあまり知りませんから、他のサイズを試そうとせず、このメーカーの靴は足に合わないと勘違いをして他のサイズを試さないことがたくさんあること。

あとは、お客さんにとっての「足に負担のない靴」のイメージが、「靴を履いたときに靴の中で足がゆったりしていること」であることが多く、本来はゆったりした靴を履いていると足への負担は大きく靴擦れなども起こりやすいはずだが、そのイメージ(ゆったりは楽チン)を販売員が否定せずに足にフィットした靴を買ってもらうことがとても難しいこと。

などなど、理由をあげていくと止まらなくなるのでこれ以上はここでは例をあげませんが、足に合う靴を見つけることの複雑さについて詳しくなればなるほど、そのことが、ただただ難しいということがよく分かってきます。

そして難しいために、普通の人は「オーダーメイドで靴を作れば間違いなく足に合うはずだ。」という結論に飛びつく事になり、(値段が高くなる)オーダーメイドの靴を選んでしまう、または、諦めるてしまいます。

そして、ボタンをかけ違えたままオーダーメイドで靴を製造している所へ相談に行くわけですが、

ここから、さらに相談する人を間違えている可能性についての話をしていきます。

靴職人は靴のフィッティングの専門家ではない。


オーダーメイドで靴を製造する人は靴の専門家です。人間の二足歩行を支える靴を製造するには、長い時間をかけて専門知識と技術を習得することが必要です。彼・彼女らは靴製造のスペシャリストです。

しかしあの人たちは、(実は!)靴のフィッティングをする専門家ではありません。靴はたくさん観て作っていますが、足と靴のフィッティングをしてきたわけではありません。

靴製造の専門家は靴のフィッティングの専門家ではない。靴の製造と靴のフィッティングに必要な知識の共通部分はたくさんありますが、足の構造に関する知識で言えば、足の専門家の方が詳しく、ここが世間の皆さんのイメージとは大きく違うところです。

シューフィッターのいる店

そのような足の専門家がどこにいるかといえば、それは靴屋さんの販売員の中でもシューフィッターと呼ばれる資格を持った人たちです。その人たちは、靴の製造こそ出来ませんが、足を計測して、その足に合う靴を見つけ、歩く様子を観察し、フィッティングのための細かい調整をするのが得意な専門家の人たちです。

よって、足に合う靴がないと思っている人は、シューフィッターのいるお店を訪ねてみましょう。そして、足を計測してもらい、専門家が見て自分の足にどんな特徴があるのか聞いてみましょう。


最後に、メーカーが変わると同じ靴のサイズ表記であっても、全く違うサイズ感になる具体例として、私の足のサイズと、メーカーによって選んでいる靴の基準サイズを書きます。

足の実寸ー左足-25.3cm、右足-25.1cm(私は利き足が右で、軸足が左になります。一般的に軸足の方が利き足よりも大きくなる傾向にあります。

リーガルの革靴ー24.5cm

ニューバランスー27.0cm

VANS(バンズ)ー26.0cm

クラークスー7インチ(約25.0cm)

ビルケンシュトックー40ポイント(約26.0cm)

このように私に合う靴のサイズは、各メーカーでバラバラです。誰でも足に合うサイズをきちんと選ぶ事になれば選ぶサイズはメーカーが変わればバラバラになります。ただ、このことは普段から靴や足のことに、専門的に関わっていなければ分からないことです。なので、まずは自分の足のサイズをお店で計測して正しい実寸を知ることから始めましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今日はここまで!

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