どうも、カサヨシと言います。
前職で革靴を販売していた経験から、革靴についてよくある疑問を初心者の方にも分かりやすくブログで解説しています。
靴は消耗品です。
どんなに大事に使っていても、履けば履くほど靴底はすり減っていきます。
革靴であれば表面の革は適切なシューケアをすることで長持ちします。
でも靴底(アウトソール)は歩けば歩くほど減っていきます。
お気に入りだからって家の中だけで履いて、外を歩かないわけには行かないですからね。
だから安い靴を買います。
これがお買い得でコストパフォーマンスの良い考え方です⁈
と、ここまで読んで疑問を持たなかった方は注意が必要です。
今回は安い革靴を買うとかえってコスパが悪くなる、ということを解説していきたいと思います。
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結論・20,000円前後の靴メーカーが作っている革靴を買おう。
靴は洋服類と一緒でおしゃれアイテムとしての側面もあります。
ただ、靴は歩けば物理的に地面と常にこすり合わされているので消耗品としての一面が強いのです。
だからこそ、
「靴なんて一年も履いたら底がすり減って履けなくなるんだから、値段が高い靴を買うのはもったいない。安い靴で十分。」
と考える方も多いと思います。
スーツに合わせた靴を選ぶ時に値段が安いものを選んでいると余分な出費が増えることがよく有ります。
なぜかというと、安い革靴はすぐに壊れるからです。
具体的にどんな壊れ方をするかというと、一番多いのは靴底がつま先からハガレテしまうのです。
値段の安い革靴は表面部分(アッパー)と靴底(ソール)をくっつける時に接着剤を使って着けます。
スニーカーは値段に関係なくほとんどのものが靴底を接着して作っているので、接着は一般的な製造方法なのですが、
革靴の場合、「革」がスニーカーでよく使われるメッシュや合成皮革より硬いせいもあり
コストをかけない接着方法(接着剤が安いものだったり、接着の際の圧力のかけ方が不十分だったり)だと、
つま先から靴底のソールがハガレルことがよくあります。
例えば、20,000円を超える値段のリーガルの革靴にも接着でできている物がありますが、
これのアウトソールがすぐにハガレタということは聞いたことがありません。
ある程度値段がするものは接着もしっかりしています。
値段が10,000円もしない革靴は、半年も持たずにソールがハガレテくることがよくあります。
靴の修理屋さんでは、うまく接着できないことが分かっているので革靴のつま先ハガレの接着の修理を受け付けないことがありますが、仮に受け付けてくれても、すぐにハガレル前提で修理をします。
いわゆる応急処置しかできません。
一度つま先がハガレテしまうと、しっかり接着させることは難しく、ハガレタ面積が大きければ大きいほど修理不可となり受け付けてさえくれません。
安い革靴は買い替える頻度が増えるので無駄な出費が増えてしまう
職種によってはたくさん歩いていて靴のダメージが大きいと数ヶ月で履けなくなってしまうこともあります。
そうすると一年の間に何足も革靴を買ってしまうことになるので、結果として出費が重なります。
そうすると、20,000円を超えるリーガルを買って1年間履き続けた時よりもお金がかかっていることがあります。
(例えば、8,000円の革靴を4ヶ月ごとに年間3足買うと1年間で24,000円かかります。)
リーガルやランウォークなどのビジネスシューズは20,000円くらいからの値段のものが多く、あまり革靴を買ったことがない人にとっては高く感じる値段かもしれません。
ですが、これらの靴は底材の取り付けが接着のものも一部ありますが、ほとんどは縫い付けてあります。
だから、つま先からハガレルことはありません。
また、クラークスのビジネスシューズはほとんどのモデルで靴底を接着で着けていますが、
安い値段の靴と違い、しっかり貼りつけてあるのですぐに剥がれません。
リーガル、ランウォーク、クラークスなどの靴メーカーの革靴がすぐに壊れることはありません。
だから、長く使うであろう革靴を買うなら20,000円くらいは出費をした方が、トータルでお金がかからずにすみます。
仮にシューケアも適当で雑に履き潰してしまったとしても1年半〜2年は履けるのではないでしょうか。
そして、リーガルやランウォークならメーカー修理が出来るモデルも多いです。
なので、定期的に修理をすることで長い期間履き続けることができます。
ちなみに、安い靴はメーカーが修理に対応していないものがほとんどです。
だから、安い靴ですまそうと考えるよりも、少し値段のする靴を選んだ方がコスパが良くなるのです。
まとめ・コスパ良く考えるコツは『時間のリーチ』を伸ばすこと。
1、20,000円前後の靴メーカーが作っている革靴を買おう。
リーガル、ランウォーク、クラークスなどのメーカーの革靴は値段が高すぎず、作りもしっかりしていて長く履ける。
2、安い革靴は買い替える頻度が増えるので無駄な出費が重なる
安い革靴は壊れやすいので、何度も買い替えることになります。そうすると革靴への出費が1年間の間だけでもいつの間にか増えていて、リーガルやクラークスなどの少し値段の高い革靴を買うよりもお金がかかっていることがある。
3、時間のリーチを伸ばそう
現代人は大半の人が給料が月に一回、指定の口座に振り込まれるという生活をしています。
また、多くの仕事はひと月単位で進んでいきます。
なので、なんでもひと月単位で物事を考える習慣がついてしまっています。
いつも、次の給料日まであと何日かを考えながら買い物をしてしまいます。
だから、長い時間の中でモノゴトを考えるということが苦手になっているのです。
話を大きくしてしまいましたが、
『安いからお買い得』という考え方で買い物をしていると、長い目で見た時に損をしていることが世の中にはたくさんあります。
『時間のリーチを伸ばす』考え方を身につけると、無駄な出費をして損をするようなことなく生活ができるようになるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回はここまでです。
それでは!
また!!
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