- レザーソール(革底)がどんなモノなのかよく分からない。
- レザーソール(革底)の方がカッコ良いと言うけれど違いが分からない。
- レザーソール(革底)に興味はあるが、買っても無駄にしてしまわないか不安がある。
よく雑誌などには、『レザーソールの革靴を一足は持とう』といった特集があります。そういう特集を読むと、「革靴を履くなら、レザーソールの靴も履けるようにならないとダメなのかな?」などと疑問に感じる人が多いと思います。
結論から言うと、革靴初心者の方はレザーソールの靴を選ばないことをオススメします。
これは『レザーソールを履くのは絶対に止めましょう』というわけではありません。革靴初心者の方はレザーソールを選ぶのは(まだ)止めて、最初はラバーソールのものの中から選びましょう、ということです。
レザーソールは初心者の方には扱い方が難しく、せっかく値段の高い良いレザーソールを持っていても、すぐにダメにしてしまうからです。
この記事を読むと、
- レザーソールのデメリットが4つ分かる。
- レザーソールのメリットが3つ分かる。
- デメリットとメリットを知ることで、革靴初心者があえてレザーソールをすぐに選ぶ必要がないことが分かる。
- レザーソールを履くことよりも、革靴の扱い方に慣れることが、もっと大切なことだと分かる。
では、レザーソールのデメリットについて4つ説明していきたいと思います。
※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。
デメリット1・とにかく固い
革靴初心者の方にとって、革靴のイメージといえば固くて履きづらく歩きづらいだと思います。
レザーソールで作られた革靴は、表面(アッパー)部分の革には長く履けるようにと固い革を使うことが多いのですが、靴底(アウトソール)には、さらに固い革を使います。
なぜなら、靴底に柔らかい革を使ってしまうと、すぐに革がヘタって(柔らかいので型崩れをして)長く使えないからです。
レザーソールは、履き続けることで靴底の革も少しづつ柔らかくなり、履き心地が良くなっていきます。ですが、そこに到達するまでには長い時間がかかり、革が足になじんで柔らかくなるまでは、固くて歩きづらい(つらい?)日々が続きます。
革靴初心者の方が革靴の特徴についてよく分からないまま、履き心地が良くなるのに時間がかかるレザーソールを履き続けると、ただただツラい日々が続くだけになってしまいます。
デメリット2・ソールがよくスベる
レザーソールは上の写真のように、ツルンとしています。
これは見た目の想像どおり、スベります。
レザーソールは履いていけば、底材に傷がついていくことでそれらが滑り止めになり、履き始めより滑りにくくなっていきます。とはいえ、スニーカーなどのラバーソールに慣れている人にとっては、レザーソールの革靴はスベりやすい靴で間違いありません。
デメリット3・靴底が水に弱いので雨の日に履けない
革というのは、基本的に水に濡らしてはいけません。それは、革財布も革バッグであっても一緒です。だから、皮革製品には防水スプレーを使うのが一般的です。
レザーソールはミンクオイルなどを塗って手入れをするので、それによって油膜を作り多少の水は弾くようになります。しかし、しっかり防水にはなりません。よって、雨の日に履くのはダメですし、水たまりを踏んでもいけません。
そして日本は海に囲まれている地形上の特質から一年中、雨の日が多く、レザーソールの革靴を履くのに、そもそも適していない気候なのです。
デメリット4・レザーソール(革底)はクッション性がない
多くのビジネスマンの皆さんは、普段から足早に歩いています。
固いアスファルトやコンクリートの上を早く歩くなら、レザーソールではなくラバーソールの革靴がオススメです。
なぜなら、ラバーソールには地面からの衝撃を弱めてくれるクッション性がありますが、レザーソールにはクッション性が(まったく)なく、早歩きをすると地面からの衝撃が多いので、疲れやすくなるからです。
たくさん歩く仕事であればあるほど、クッション性のあるラバーソールの革靴がオススメです。
僕が靴の販売員をしていたころ、レザーソールの革靴も履いていました。ただ、「初売り」などの忙しい日に、レザーソールの革靴を履くことはありませんでした。なぜなら、忙しい日は売り場の中をいつもより歩き回るので、レザーソールを履いてしまうと仕事が終わった時にとても疲れてしまうことを知っていたからです。
忙しい日は決まって、クッション性の良いランウォークを履いていました。
ランウォークについては「革靴初心者が安心して履ける、革が柔らかくて歩きやすい靴」の記事が詳しいです。
レザーソールのデメリットまとめ
レザーソールのデメリットについてまとめると、
- 固い→レザーソールの革は固いものを使うので、歩きづらい。
- ソールがよくスベる→表面がツルンとしており、歩いていてスベりやすい。
- 靴底が水に弱いので雨の日に履けない→革は水に濡れると傷んで悪くなってしまうため、雨の日に履けない。
- クッション性がない→ラバーソールのようなクッション性がないので、たくさん歩くと疲れる。
ここまでレザーソールの革靴を初心者の方にオススメしない理由を説明してきましたが、次はレザーソールのメリットを解説していきたいと思います。
メリット1・足に馴染んだ時の履き心地が良い
アウトソールもミッドソールも革を使っていることで、履けば履くほど、履いた人の足の形にソールの革が馴染んでフィットしていきます。
履き続けることで靴と足の一体感が増し、他にはないあなただけの唯一無二で最高の履き心地の靴が出来上がります。
これは、ラバーソールの靴では味わえない体験です。
メリット2・通気性が良い
革は水を通します。空気も通します。つまり通気性が良いのです。
さらにレザーソールは、靴底が革なので靴の全体から湿気を逃し通気性が良く、とても蒸れにくくなっています。
夏の暑い時期でも蒸れずに履くことができます。
メリット3・足元にまで気を配っているように見られカッコ良く思われる
レザーソールの靴は、安くても3万円以上の値段のものがほとんどで、綺麗に履きこなすには靴底にも手入れが必要です。
レザーソールの靴を履き慣れている人は、必然的にこまめなお手入れをして大事に履いています。
だから、いつも足元(靴)を綺麗にしているので、細部にまで気を配れるオシャレでカッコイイ人だというイメージを持たれやすくなります。
レザーソールのメリットまとめ
レザーソールのメリットについてまとめると
- 足に馴染んだ時の履き心地が良い→革は履いた人の足の形に馴染んでいくので、唯一無二の履き心地の革靴が出来上がる。
- 通気性が良い→革は水も空気も通すので、夏でも靴の中が蒸れずに履ける。
- 足元にまで気を配っているように見られカッコよく思われる→レザーソールを履くには、細かい手入れが必要で、いつも足元が綺麗になるのでオシャレに見られるようになる。
まとめ:革靴初心者はレザーソールはやめて、ラバーソールを履いて革靴に慣れていこう
革靴初心者にレザーソールをオススメしないデメリットについて書いてきました。
- 固い→レザーソールの革は固いものを使うので、歩きづらい。
- ソールがよくスベる→表面がツルンとしており、歩いていてスベりやすい。
- 靴底が水に弱いので雨の日に履けない→革は水に濡れると傷んで悪くなってしまうため、雨の日に履けない。
- クッション性がない→ラバーソールのようなクッション性がないので、たくさん歩くと疲れる。
革靴初心者にはラバーソールの革靴をオススメします。
クッション性の良い靴を探している方は「革靴初心者が安心して履ける。革が柔らかく歩くやすい靴」や「リーガル(REGAL)の革が柔らかくて履きやすい紳士靴」の記事を読んでみてください。
革靴の有名なラバーソールについては「知っておきたいダイナイトソール・ビブラムソールについて」の記事が参考になります。
革靴生活に必要な最低限のアイテムについて知りたい方は「革靴と一緒にそろえる最低限必要なアイテム7選 完全ガイド」の記事をどうぞ。
革靴を所有しない、新しい革靴生活を提供するサブスクサービスをさがしている方は「靴男(クツダン)はメンズ革靴のサブスクサービス」の記事がオススメです。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
今回はここまでです!また!!
コメント