革靴初心者も知っておきたいダイナイトソール・ビブラムソールについて

革靴のコラム
  • ダイナイトソールとかビブラムソールという名前を聞くことがあるけれど、何のことかよく分からない。
  • ダイナイトやビブラムソールと普通のソールの違いが分からない。
  • ダイナイトソールやビブラムソールのモノを選ぶメリットがあれば知りたい。

革靴にもスニーカーほどの種類はないのですが、さまざまなラバーソールがあります。

そして、多くは靴の製造をしたメーカーが自社で作ったラバーソールを靴に使っています。

そんな中、靴のラバーソールを専門で作っている会社があります。

普通は靴のソールはメーカーが自社で製造したものを使うのですが、靴メーカーから『外注されているソール』というものがあります。

その外注されている代表的なソールが、ダイナイトソールビブラムソールです。

この記事を読むと、

  1. ダイナイトソールとビブラムソールの特徴について理解が出来ます。
  2. ダイナイトやビブラムソールの革靴の値段が少し高い理由が分かります。
  3. 靴を選ぶときに靴底にも注目して見るようになるので、違いが分かるようになり、自分にとって良いモノを選ぶことが出来るようになります。

今日は、革靴初心者も知っておいた方が良い、ラバーソールの代表格ダイナイトとビブラムについて分かりやすく解説していきます。

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ダイナイトソールの特徴

ダイナイトソール(Dainite)は、イギリスのハルボロ・ラバー社が製造しているラバーソールの名称です。

よくある勘違いなのですが、「ダイナイト」は社名ではありません。「ダイナイト」はソールについている製品名です。

靴を販売していたころは、お店に来たお客さんから「ダイナイト(というブランド)の革靴はありますか?」と聞かれ、丁寧に商品説明をして、お客さんの勘違いを解消したことが(何度も)ありました。

ダイナイトソールのもととなるソールは1894年から製造されており、長い歴史のあるラバーソールです。

では、このダイナイトソールが数多くのメーカーの革靴のソールに採用されている理由となる特徴を紹介していきます。

滑りにくい

ダイナイトソールは滑りにくいことで知られています。

グリップ力があり雨や雪の日でも滑りにくいので、使い勝手が良く重宝します。

摩耗に強く、すり減るのが遅い

歩けば、ソールはすり減ってゆく

ダイナイトソールは耐摩耗性が高く、ソールがすり減っていくのが遅いので長く履き続けることができます。

そのため、修理に出す回数を減らすことができるので、ダイナイトソールの革靴は高価なことが多いのですが、長い目で見た時にコスパ良く履き続けられます。

「耐摩耗性」とは、靴のソールが歩いたときの「地面との摩耗」に耐えられる丈夫さのこと。

ドレッシーに見える

革靴はレザーソールの方がドレッシーに見えます。

ラバーソールになるとどうしてもカジュアルに見られることが多いのですが、ダイナイトソールはデザインに重厚感があってドレッシーに見えるので、フォーマルな場面でも使うことができます。

「ドレッシー」とは「華やかで改まったような雰囲気」という意味だよ。

ビブラムソールの特徴

ビブラムソール(vibram)は、イタリアビブラム社が製造しているソールのことです。

1935年に登山での事故をきっかけに、登山に対応できるソールを作ろうとしたのがビブラムソールの始まりです。1937年にビブラムソールのもととなるソールが誕生しています。

ビブラムはビジネスシューズだけでなく、スニーカーや登山靴など様々な靴のソールに使用されています。元々は登山靴用のソールとして開発され、現在では、革靴にも数多く使われるようになっています。

では、ビブラムソールが数多くのメーカーの革靴のソールに採用されている理由となる特徴を紹介していきます。

グリップ力が高い

ビブラムソールは登山靴用として製造されました。

登山靴は山の悪路の上を歩きやすくするため、事故に会わないようにするためにソールにグリップ力を持たせる必要がありました

登山靴ように開発されたビブラムソールはグリップ力が高いのが標準(デフォルト)なのです。

摩耗に強い

グリップ力が高くても、すぐにすり減ってしまうソールで登山をするわけにはいきません。

すり減ったソールは滑りやすくなり、山の中で滑ってしまっては、命に関わります。

なので、ビブラムソールは摩耗に強くすり減りにくいのが標準(デフォルト)なのです。

軽い

登山をする時に、靴が重すぎると疲れやすくなってしまいます

疲労が重なり、足取りがおぼつかなくなれば、安全な登山ができなくなります。優れた登山靴になるようビブラムソールは軽量化も考えて作られているのが標準(デフォルト)なのです。

ビブラムソールはもともとが登山用として作られたソールなので機能面が充実しています。よって、多くの靴メーカーの靴のソールに使われるようになりました。

同じメーカーで全く同じデザインで作られた革靴でもダイナイトソールやビブラムソールを使うと少し割高になります。

お店で同じモデルが並んでいて、値段が違うことがあります。その時に、靴底を見ると、高い方の靴にはダイナイトソールが使われているなど、値段の違いの理由が分かることがあります。

まとめ:「ダイナイト」や「ビブラム」は靴のラバーソールを専門で作っているメーカーのこと

  1. ラバーソールを専門で作っている会社がある。
  2. 代表的なラバーソールに「ダイナイトソール」と「ビブラムソール」がある。
  3. これらのソールは機能面が充実しているので、多くの靴メーカーから注文を受けている。
  4. 靴底を見ることで、靴の値段の違いの理由が分かるようになる。

「ラバーソール専門の会社」と聞いて、珍しい会社があるものだなと思うことがあるかもしれません。

でも自動車も、トヨタもホンダもBMWもタイヤはブリヂストン社やグッドイヤー社など別会社のモノを着けてますよね。

世の中、ゴム製品はゴム専門の会社が良いものを開発しています。

今回はここまでとなります。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

それでは!

また!!

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