- 革靴を長く履いていたら緩い(ユルイ)感じがして履き心地が悪くなってきた。
- 緩くなってきたが、お気に入りの革靴なのでまだまだ長く履きたい。
- 緩くなった革靴の履き心地を良くする方法を教えて欲しい。
革靴を長く履いていると柔らかく歩きやすくなる一方で、革が伸びて緩くなり、フィット感が薄れたと感じることはありませんか?
革靴はサイズ感が緩くなると歩きにくくなってしまいます。
革靴は長く履くことで、履いた人の足の形に馴染んで革が伸びていきます。
革靴には、型崩れを防止するための芯材や革が伸びることを止めるためのテープが使われているので、急に革が伸びて靴が緩くなることはありませんが、それでも確実に長く履いていると少しずつ少しずつ革が伸びていきます。
特にも革は、メッシュや合成皮革よりも伸びやすいです。
スニーカーと違って、革靴は修理をして長く履くことが多いのですが、伸びた革を元に戻す修理をすることはできません。
伸びたままだと、横幅が緩くなって靴と足の間に隙間ができ、足が靴の中で横に動くようになってきます。
靴の中で足が横に動きやすくなると、ブカブカして歩きづらいだけでなく、靴の中で足が横に滑って転びやすくなってしまいます。
そんなときに、どのようにサイズの調整をすれば良いのか分からない人も多いかと思います。
この記事を読むと、
- 革が伸びてサイズが大きくなった靴を快適に履く方法が分かります。
- サイズ調整にオススメの中敷が分かります。
- 革が伸びても快適に履く方法が分かり、革靴が長く履け、コスパが良くなり余分な出費が減ります。
それでは、靴の調整の仕方を覚えて、革靴生活を快適にしていきましょう!
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革が伸びて大きくなった時の調整方法
店頭で靴の販売をしていると、定期的に「靴がゆるくなってきたんだけど、何とかして」というお客さんが来店します。
その時にどうするのかと言うと、
- 靴ひもをしっかり結び直す(ベルトを1つきつく締める)
- 中敷を入れる
- 靴のカカトにパッドを貼る
の3つの方法のどれかか3つ全てを駆使して対応します。
調整方法1つ目・靴ひもをしっかり結び直す
1つ目の「靴ひもをしっかり結び直す」ですが、簡単な方法なのですが皆さん見落としがちです。
靴ひものない形の革靴にこの方法は使えませんが、外羽根、内羽根のどちらでも、靴が緩く感じたら、靴ひもをしっかり結び直して下さい。
靴が柔らかくなり履きやすくなっていると、靴ひもを結び直さずに履くことができるようになります。それはつまり、革が柔らかくなり全体的に伸びたから、ひもを結び直さず履けてしまっているということなのです。
靴が緩く感じたなら、まずは、靴ひもを結び直してみましょう。
靴ひもを結び直すだけで、靴が足にフィットするようになり歩きやすくなります。
このことと同様にモンクストラップの靴は、足の甲を抑える部分にベルトを使っていますが、このベルトを1つキツく閉めることで靴を足にフィットさせられるので、簡単に履き心地が良くなります。
調整方法2つ目・中敷を入れる
中敷にも種類があり、それぞれ用途が違います。
・前敷
靴の前側(足指の付け根あたり)が伸びて靴が緩くなることが多いので、それに合わせて、靴の前半分に入れる中敷を使います。
前敷を靴の中に入れることで、靴の前部分の空間だけをセマクすることができます。「革靴が伸びた」と感じるの最初の段階では、おもに、靴の前側の部分が伸びたために、履き心地が緩く感じることが多いです。だから、緩く感じたなら、まずは前敷を試してみるのをオススメします。それだけで、靴の中で足が固定されて、フィットしていた頃の靴の歩きやすさに戻ります。
・全敷
長く履いていると、靴の前側だけでなく足の甲周りや、カカト周りの革ものびて履き心地が悪くなります。この場合は靴全体が大きくなっているので、足の裏全面に敷く中敷(全敷)を入れます。
全敷を入れると靴の中全体がセマクなるので、靴のフィット感が増して歩きやすくなります。
調整方法3つ目・靴のカカト部分にパッドを貼る
革靴を長く履いて歩いていると、カカトがパカパカと浮いて上下に動くことがあります。そのまま歩いていると、靴擦れになってしまうかもしれません。
これは、長く履いて何度も脱ぎ履きをしているうちにカカト部分の革が広がることで引き起こされます。
カカトが浮いてしまう時の対処の方法は、カカト専用のパットを靴のカカト部分に貼ることです。
これを使うだけで、簡単に歩きやすくなります。
ローファーは、カカトが浮きやすいので、履き始めからパッドを貼ることが多いです。
方法は1つずつ試すわけではなく、3つの組み合わせでサイズ調整をする
革が伸びて緩くなった時のサイズ調整の方法を3つ紹介しました。靴屋で働いていたころに、サイズ調整をして欲しいお客さんがいらっしゃったなら、これらの方法を、1つだけ試すのではなく、それぞれの方法を組み合わせてサイズ調整をすることがほとんどでした。3つの組み合わせを覚えておけば、どんな靴でも一人でサイズ調整ができるようになります。
サイズ調整にオススメの中敷
ぺダックのビバは、カカトに衝撃を吸収するクッションがあるだけでなく、足のアーチも支えてくれる作りになっているので、疲労を軽減してくれます。
革を使った中敷なので、履いていくと足の形に革がなじんでフィットしていくので、履けば履くほど足裏に吸い付いたようになり、履き心地がどんどん良くなります。
少しだけサイズが緩くなってきたという時には、ぺダックのシエスタがオススメです。
薄い中敷なので、
「これを入れて本当にサイズ感が変わるの?」
と疑問に思う人がいるかもしれませんが、数ミリの違いで履き心地は大きく変わります。
なので、しっかり足にフィットさせることが出来ます。
このシエスタも足のアーチを支える作りになっており疲労を軽減してくれます。
足のアーチを支える作りの中敷が苦手な方もいるので、そう言った方には真っ平らな革の中敷を使いましょう。
この中敷なら何の違和感もなく、サイズ調整ができると思います。
日本メーカーのコロンブスも平らな革の中敷を作っているのでこちらもオススメです。
僕はズーっと10年以上、ペダックのビバを愛用しています。アーチの支えと程よいクッションがあることの快適さが分かると、この中敷は手放せなくなります。
革がのびてゆるくなった時の対処法を覚えて、お気に入りの靴を長く履こう
革がのびてサイズが大きくなった靴を、再び足にフィットさせて履くには、
- 靴ひもをしっかり結んで締める(ベルトを1つキツく締める)→靴ひもを締め直さずに靴を履いていることが多いので、この方法を意外と忘れています。
中敷を入れる→靴の前側だけに敷く前敷や、前側から後側まで敷く全敷があり、革ののび具合で使う中敷が変わってきます。まずは、前敷から試してみて、それでも緩いときには全敷を使ってみる方法がオススメです。
- 靴のカカトにパッドを貼る→カカト部分の革が広がって、靴から足のカカトが浮いてきて歩きづらくなることがあります。 その時は、カカト専用のパッドを貼りましょう。
- サイズ調整にオススメの中敷の紹介→いろんな厚みの中敷があるので、革の伸び具合によって使う中敷を変えましょう。
ほんのちょっとの手間と工夫だけで靴の履き心地は快適に大きく変わり、長く履けるようになります。
革がのびても対処法を知っていれば、早いペースで新しい革靴を買い替えることなく、出費を最小限に抑えコスパが良くなります。
革靴をもっと長持ちさせて履きたい方は
「新しく革靴を買ったら必ずやったほうが良いシューケアの3つの手順」、
「挫折しない革靴の簡単お手入れガイド」の記事がオススメです。
革靴を長持ちさせて履くために必要なものを知りたい方には「革靴と一緒にそろえる最低限必要なアイテム7選完全ガイド」の記事を参考にしてみてください。
「革靴って、革がのびた時にも手間をかけなきゃならなくて大変だなぁ」と感じたなら、手入れ不要の革靴サブスク型レンタルサービス「靴男(クツダン)」がオススメです。
靴男について詳しくは「靴男(クツダン)はメンズ革靴のサブスクサービス【解約も超簡単!】」の記事を読んでみてください。
今回はここまでとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!
また!
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